生化学・免疫血清検査では、血液、髄液、尿など、さまざまな検体をとりあつかっています。検体中の酵素やホルモン、腫瘍マーカー、ウイルス感染の有無などを測定することによって、各臓器の機能や、病態を推測します。
患者様から採血を行った検体は遠心分離後、上清(血清)を用いて検査しています。
感染症拡散増幅検査(HBV核酸定量)およびPOT法(MRSA疫学解)を実施しており、診療や治療、院内感染対策に貢献しています。また、昨年度にはWT1mRNA定量検査、今年度には新型コロナウイルス定性PCR検査を院内導入し、昨今目覚ましい進歩がみられる遺伝子関連検査に対応できる検査室を目指しています。
患者様の検体から感染症の原因菌を検出し、どの薬剤が治療に有効であるかを検査しています。
薬剤耐性菌が検出された時には、速やかに医師、ICDに連絡し、院内感染に注意を払い、感染症から患者さんや職員を守る為、院内感染防止対策にICTの一員として貢献しています。
血液培養自動分析装置を更新、2台導入しました。時間外に提出された血培ボトルも即時分析装置に装填し検査を開始しています。
検査風景
輸血検査室では血液型検査や輸血検査、製剤の管理などを行い、当院での安全な輸血が行えるよう支援しています。また、末梢血幹細胞移植(PBSCT)のために採取された細胞の管理も行っています。
臨床医から提出された手術組織や生検組織から、臨床検査技師が顕微鏡用標本を作製し病理医が診断します。通常はHE染色標本を作製しますが、近年は多種の抗体を用いる免疫染色を行い治療方針決定に重要な情報を提供しています。
採血室は、患者さまへの安全性と心地良い接遇に心掛け、看護師と臨床検査技師で行っています。6台の採血台とともに様々な患者さまに対応すべく、小児用採血室および安静時採血ブースを併設して行っています。
待合いには車いすスペースの他に、高齢者や足の不自由な患者さま、妊婦を対象とした優先席を設置しています。
一般検査で行っている尿検査や便検査は、患者さまに比較的負担を与えず簡単に採取でき、健康状態についても多くの情報をいち早く手に入れることができます。そのほか、患者さまより採取された髄液や胸腹水、関節液などの検査なども行っています。
腹部等超音波検査室は消化器センター内に位置していますが、検査部所属の検査室です。午前中は腹部超音波検査を、午後からは乳腺、頸部、頸動脈超音波検査等を臨床検査技師と医師が連携して検査を行っています。
ディスカッション風景
心肺機能検査は、心電図検査、負荷心電図、ABI、体成分測定、ホルター心電図、トレッドミル検査、呼気ガス分析器付トレッドミル検査、肺機能検査、精密肺機能検査、呼気NO濃度検査、SPP(皮膚灌流圧)検査、基礎代謝検査を行っています。ドックの検査も同一場所で実施していますが、患者さまの流れは全く分離する合理的な設計がされています。
心臓超音波検査は、心臓超音波検査、経食道超音波、血管超音波検査(腹部大血管や腎動脈、四肢の動脈および静脈等)、また症例によっては3D解析も実施しています。検査結果を説明する個室(検査説明室)を検査室に隣接して設け、検査の合理的運用と患者のプライバシーの保護に力を入れています。
脳波・筋電図検査は、脳波検査、誘発電位検査、筋電図検査を行っています。また病棟に出向いての検査として脳波の他に、新生児聴覚スクリーニング検査(AABR)や睡眠時無呼吸検査も行っています。
耳鼻科外来で医師、看護師と共にチーム医療を支える大きな力として、純音聴力検査、語音聴力検査、自記オージオ検査、耳鳴検査、遊戯聴力検査、ティンパノメトリー、耳小骨筋反射、DPOAE、平衡機能検査を行っています。
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