患者さんから採取された全ての組織・細胞材料に対して迅速かつ精度の高い診断をし、臨床各科と連携して質の高い医療を提供できるように努めます。
病理診断科は2007年に標榜科(病院や診療所が外部に広告できる診療科)として厚生労働省から認可を受けました。
私たち「病理医」が行っている診療行為(病理診断)を簡単に説明します。
病変部から得られた細胞から病変の性質を推定するスクリーニング検査で、特にがんの診断を目的とすることが多いです。尿・喀痰などの排出物、子宮頸がんに対する擦過細胞診、臓器内の病変に針を刺して細胞を採取する穿刺吸引細胞診などがあります。
病変の一部から組織を採取して顕微鏡標本を作製し、一般染色や免疫組織化学を駆使して病変の性質を推定します。近年ではがん細胞が発現している分子を解析することによって、分子標的療法の適応を判定しています。
手術中に切除端におけるがん細胞の有無やリンパ節転移の有無、あるいは良悪性などの病変の性質を評価する必要が生じる場合があります。そのために手術中に採取された組織を直ちに凍結・薄切・染色して病理診断を行うことが術中迅速診断です。
摘出された臓器を詳しく観察し、必要に応じて画像として記録し、組織標本を作成し診断を行います。特にがんの場合には、TNM分類と各種の「がん取扱い規約」に準じて病変を扱い、病変の性格や進行度・予後・手術内容の評価を行います。
チーム医療の一環として、診療の質の確保と診断能力の向上を目的とした症例検討会を行っています。
病院で亡くなった患者さんの全身解剖を行う事によって、死因と病態を解明すると共に、診療の妥当性を検証し、医療の質の確保と診療レベルの向上をはかります。大部分の解剖例に対してCPC(臨床病理検討会)を行っています。
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