肺がんなどの悪性腫瘍、肺炎などの呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患(COPD:肺気腫/慢性気管支炎)、気管支喘息、間質性肺炎など呼吸器疾患全般の診療を行っています。
呼吸器内科は肺や気管支に関する内科的な疾患の診療を行っています。咳がなかなか止まらない、健康診断の胸部レントゲンで異常ありと言われた、動くと息切れがする、血痰がでるなどの様々な症状で受診されます。当科は肺がん・胸腺がんや悪性胸膜中皮腫などの腫瘍、肺炎や肺に膿(うみ)がたまる肺膿瘍などの感染症、肺が硬くなる間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD肺の構造がこわれる肺気腫/慢性気管支炎)、気管支喘息などの疾患を診療しています。患者さんへ病状をお伝えし、検査や治療について十分に説明してから、患者さんごとに適した医療を受けていただくように努めています。当院は救急医療を行っており、24時間対応をしているので安心して治療を受けていただけます。疑問点があれば遠慮なく担当医・看護師におたずねください。
肺や気管支の病気を診断するための内視鏡検査です。気管支鏡の太さは3-7mmの細く柔らかい管で一般的な胃カメラより細くできています。検査台にあおむけになり心電図・酸素濃度や血圧を測定するモニターを装着し、痛みやしんどさを感じないように静脈麻酔で眠っている間に検査を行います。検査時間は約30分程度です。気管支鏡は口(または鼻)から入れて
などの検査を目的に応じて行います。主な合併症は、肺や気管支からの出血、検査後の発熱・感染症(主に肺炎)、気胸(肺に穴があいてしぼむ)、麻酔薬によるアレルギーなどです。脳や心臓の病気で血をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を飲んでいる場合は検査による出血の危険性があるため前もって担当医師と相談が必要となります。
呼吸器(鼻~気管~肺)は空気が出入りし、それにあわせてウイルスや細菌などが入りこんで感染症が起こります。感冒、気管支炎、肺炎、肺膿瘍、結核、非結核性抗酸菌症、肺真菌症、高齢者や神経疾患の患者さんに多く起こる誤嚥性肺炎などがあります。原因としてウイルス(インフルエンザ、新型コロナなど)、細菌(肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、結核菌など)、真菌(アスペルギルス、クリプトコッカス、カンジダ)などがあります。症状は発熱、咳、痰、息苦しさなどがみられ検体(血液や尿、痰)を用いて病原体を特定する検査を行い、病原体や症状の重さにより治療を行います。早期の診断と適切な治療を行うことが大切です。また予防策としてうがいや手洗いとマスク着用、予防接種が有効です。
気管支に炎症が起こり敏感になって空気の通り道である気管や気管支が狭くなる病気です。原因はアレルギーだけでなくストレスや生活環境などいろいろな要因が関係しています。症状は発作性の喘鳴(ぜんめい:ヒューヒュー、ゼーゼー)や咳、息苦しさです。症状は深夜から早朝にかけて悪くなり昼間はおさまることが多いです。他にも季節の変わり目や朝晩の冷え込みなど急激な温度差で症状がでることがあります。問診(アレルギーの有無、職業やペットの飼育歴、喫煙歴など)・診察を行い胸部X線、血液検査、肺機能検査、痰の検査などから診断します。治療は症状が起こらないように毎日行う治療(吸入ステロイド薬・吸入長時間作用性気管支拡張薬・抗アレルギー薬など)と症状や発作が起きた時に行う治療(短時間作用性気管支拡張薬)です。喘息治療の進歩により喘息死は減少していますがこのような標準治療を行っても日常生活を送るのがむずかしい難治性(重症)喘息に対しては生物学的製剤(抗体薬)による治療を行います。
喫煙がほとんどですが有害物質を長期吸入することで気管支や肺胞に炎症を起こし、気管支が狭くなったり肺胞が破壊され空気を取り込みにくくなったりします。症状は咳や痰、息切れです。問診(喫煙歴、職業歴など)・診察を行い胸部X線・CT検査や肺機能検査を行い診断します。まず禁煙であり呼吸リハビリ(腹式呼吸と口すぼめ呼吸)を行いながら筋力が落ちないように適度な運動を行うことが大切です。吸入薬(気管支拡張薬・ステロイド薬)や去痰薬(痰をだしやすくする)による治療を行い強い息切れがあり血液中の酸素が不足している場合は在宅で酸素吸入を行います。かぜなどの感染をきっかけに重症化することがあるためワクチン(インフルエンザ、肺炎球菌)接種が大切です。
気道の感染と炎症をくり返し気管支が広がってしまう病気です。肺結核・非結核性抗酸菌症・一般細菌・真菌(カビ)などの感染症をくり返すことにより進行します。症状は咳、黄色い痰、発熱、血痰、だるさです。診察を行い、胸部X線・CT検査や痰の培養検査を行い診断します。治療は咳止めや去痰薬(痰をだしやすくする)、感染が起こっていれば抗菌薬の使用、血痰があれば止血剤の使用やカテーテルを用いた気管支動脈塞栓術の治療があります。
肺胞の間の組織(間質)に炎症が起こり硬くなる(線維化)と空気をとり込みにくくなります。原因が不明であることが多いですが薬剤・膠原病・職業・感染症・放射線治療などが原因になることがあります。症状は咳と労作時の息切れです。問診・診察を行い、胸部X線・CT検査や肺機能検査を行い診断します。原因を調べるために血液検査を行い、気管支鏡検査で肺の組織の一部を採取して顕微鏡で調べます。治療は原因(薬剤やサプリメントなど)がある場合はそれを避けることです。膠原病などの免疫に異常がある場合は免疫をおさえる薬(ステロイド薬、免疫抑制薬)を使用したり肺が硬くなる(線維化)のを遅らせる薬(抗線維化薬)を使用します。強い息切れがあり血液中の酸素が不足している場合は在宅で酸素吸入を行います。呼吸リハビリとして下半身の筋力が落ちないように適度な運動を行うことが大切です。かぜなどの感染がきっかけに重症化することがあるためワクチン(インフルエンザ、肺炎球菌)接種が大切です。
肺がんの危険因子は喫煙ですが受動喫煙による害もありまた大気汚染やアスベストなどの有害化学物質などの環境因子にも注意が必要です。がんの種類は腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん、小細胞がんの4つであり腺がんが特に多く半数以上を占めています。胸部X線・CT検査で腫瘍の状態(部位や大きさ)やリンパ節の広がりを確認し、細胞や組織を取るために気管支鏡検査やCTガイド下生検を行って診断します。がんの病期(広がり)を調べるために胸腹部の造影CT検査・脳のMR検査やPET検査を行います。治療法は手術、薬物療法、放射線療法の3つがあり、肺がんのタイプと進行度で治療が異なります。薬物療法は従来の抗がん剤、特定のがん細胞に作用する分子標的薬、免疫を利用した免疫チェックポイント阻害剤があり、がん遺伝子検査とPD-L1検査を行ってがん遺伝子に異常がある場合は対応する分子標的薬、がん細胞表面にPD-L1がどの程度みられるかで免疫チェックポイント阻害剤の治療(単剤か抗がん剤と併用)を検討します。年齢やがんの他に病気があるかなどの体の状態と治療しながら日常生活をより良く送るための環境などを総合的に判断して治療を決めます。
疾患名 | 件数 |
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肺癌 | 304 |
細菌性肺炎 | 90 |
誤嚥性肺炎 | 78 |
間質性肺炎 (薬剤誘発性間質性肺障害14件、放射線性肺炎1件含む) | 84 |
COVID-19 | 68 |
肺炎(病原体不詳) | 32 |
慢性閉塞性肺疾患 | 31 |
気胸 | 28 |
膿胸 | 23 |
肺癌の疑い (検査目的入院で癌と診断がつかなかったもの) | 23 |
転移性肺癌、癌性胸膜炎 | 19 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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再診(予約) | 弓場 | 内匠 | 吉村 | 今林 | 宇田 |
再診(予約) | 田中 | 山本 | 宇田 | 田中聡 | |
新患 | 内匠 (1・3・5週) 山本 (2・4週) | 今林 | 弓場 | 吉村 | 田中駿 |
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患者さんやその家族に納得して治療を受けていただけるように寄り添いながら診療をしていきたいと思います。