臨床腫瘍部は、2005年5月に「がんの治癒率の向上およびがん医療の質の向上をより一層図る事」を目的として化学療法部の名称で設置されました。2007年1月に当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されました。がんの治療には手術療法・放射線療法・薬物療法などがあり、薬物療法には抗がん剤を用いる化学療法、分子標的療法、ホルモン療法、がん免疫療法があります。副作用を少なくし、より高い治療効果を得るために、これらは単独で行うのではなく、がんの種類や進行度に応じて、様々な治療を組み合わせる集学的治療が行われます。臨床腫瘍部では各部門の専門家が集まって、この集学的治療を効率良く実践できるよう取り組んでいます。
臨床腫瘍部の役割は外来化学療法室の運営と入院化学療法の管理・運営をすることであり薬物療法が安全に行われ、かつ薬物療法に伴う副作用に適正に対処することです。また、化学療法部会・レジメン管理委員会を定期的に開催し、審査・承認することで、エビデンスの高い、標準的治療に近いと思われる治療を院内で統一して実践できるようにしています。
がん薬物療法だけでなく、遺伝子情報に基づくがんの個別化医療の一つであるがんゲノム医療が始まり、がん診療全般を念頭においた質の高い医療を提供することを目指し、2019年7月より化学療法部より臨床腫瘍部と名称を変更しました。
外来&入院化学療法数
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