人間ドックで異常があり、再検査や精密検査が必要になった場合

人間ドックの結果を放置していませんか?

人間ドックを定期的に受けることは、病気の早期発見に役立ちます。検査結果を正しく理解し、必要な対策をとることが大切です。ここでは当院の人間ドックの判定について解説します。人間ドックを上手に活用し、ご自身の健康への理解を深めていきましょう。

当院の人間ドックの判定について

人間ドックの結果は、検査項目ごとにA~Eの判定で示されます。この判定は、現在の健康状態や今後のリスクを把握し、適切な対応をとるための指標となります。ここでは、それぞれの判定の意味と、受診後に取るべき対応について説明していきます。

A判定 異常ありません

基準値内の数値または正常範囲の所見のため、とくに問題ありません。

B判定 わずかな異常で心配ありません

数値や結果が基準値や正常範囲からわずかに外れているものの、現時点で大きな健康リスクはない状態です。

C判定 生活上の注意・再検査・経過観察などが必要です

数値が基準値から外れていたり、なんらかの異常所見を認めるものです。検査項目によって、生活上の注意が必要なもの、医療機関を受診して3ヶ月後や6ヶ月後に再検査が必要なもの、人間ドックなどで定期的に検査を受ける必要があるものがあります。どの対応が必要なのかは項目ごとに記載しています。

D判定 受診して検査や治療が必要です

検査の結果、医療機関を受診して詳しい検査や治療が必要な項目です。自覚症状がなくても、病気が進行している場合があります。早期に適切な検査を受けることで、重症化を防ぎ、適切な治療や生活習慣の見直しができます。

がん検診項目のD判定はがんの疑いがあるものの、必ずしもがんと確定したわけではない状態です。早めに精密検査を受けることで、万が一がんであっても早期発見・治療が可能になりますし、そうでない場合も安心できます。結果を放置せず、医療機関を受診し必要な検査を受けることが大切です。

E判定 通院中または治療中

問診票の記載やお薬手帳、医師面談などにより通院や治療中と考えられる項目です。引き続き通院や治療を行ってください。結果が基準値内や異常なしの場合でもこの判定となることがあります。

診断結果について

当院では「日本人間ドック・予防医療学会」のガイドラインに基づいて検査・診断を行っております。

当院独自の基準値について

一部の検査項目については、当院で採用している検査会社の基準や、診療科との検討により、当院独自の基準値を設定している場合があります。
そのため、学会の「検査表の見方」と異なる基準が適用されることがあります。当院の基準値については、健診結果報告書の各項目ごとに記載しておりますので、ご確認ください。

日本人間ドック・予防医療学会「検査表の見方」

検査項目の詳細については、学会の公式ページをご参照ください。

主な検査内容の解説